工務店が直面するモデルハウス/住宅展示場のあれこれ
非常に強力な販売促進アイテムであるモデルハウス。モデルハウスには大きく分けて、常設型と販売型があります。ここでは、工務店がモデルハウスを持つメリット・デメリットと、モデルハウスなしでも集客できる方法について説明します。
まずはモデルハウスの違いについて知っておきましょう
常設型のモデルハウス
常設型とは、住宅展示場に代表されるような、いつでも誰でも見学できるモデルハウスのことです。見学者が具体的に住まいのイメージを持てるよう、間取りや設備などを実物と同じように建築しています。
常設型のモデルハウスには、総合住宅展示場に出展するものと、工務店が仕入れた土地に建てるもの(単独展示場)の2種類があります。
常設型のモデルハウスのメリット
常設型のメリットは、お客さまを集客しやすいことです。気軽に見学できるため、お客さまはいつでもその会社の家づくりを確認できますし、工務店側としては、仕様や設備を充実させて「こんな家を建てられますよ」とアピールをすることが可能です。
また、インテリアや外構なども整備して展示することで、実際の生活を想像してもらうこともできます。
常設型のモデルハウスのデメリット
一方で、常設型のモデルハウスは、初期費用だけでなく、維持管理のためのランニングコストや常駐するスタッフの人件費など、さまざまな経費がかかります。特に、住宅展示場に出店する際は、出展料がかかる上、契約期間が終われば建物を壊して更地にしなくてはなりません。
建物1棟あたりの建設費は5,000~7,000万円、出展料は1ヶ月150万円と言われ、この他、光熱費などの維持費、人件費・広告費など、非常に多くの費用がかかります。
売却型のモデルハウス
売却型のモデルハウスは、一定期間モデルハウスとして公開したあと、そのまま土地と建物をセットにして販売するタイプの建売住宅です。理想の家を表すため、ハイグレードな設備やインテリアを設置している常設型のモデルハウスとは違い、実際に販売することを想定してつくられているので、比較的等身大の住まいと言うことができます。
売却型のモデルハウスのメリット
売却型モデルハウスのメリットは、経費を最小限に抑えつつ、お客さまに自社の家を見てもらえる点です。土地、間取り、構造、仕様などすべてを選定出来るため、コンセプトに合った物件をつくり、自社が伝えたい家づくりをストレートにお客様に伝えることが可能です。
また、一定期間公開した後は、売却することで利益が得られる点も魅力です。社内で予め計画した時期にモデルハウスを公開することで、年間を通して安定した集客と経営が行えるでしょう。
売却型のモデルハウスのデメリット
一方で、モデルハウスを建設しても、他社との違いをアピールできなければ、見学会や説明会などに集客ができない可能性もあります。また、常設型モデルハウスと同様、建設費や人件費、維持費などがかかる上、最終的に売却できなかった場合は、値下げしたり建て替えをしなくてはならず、かえってコストがかさむ可能性があります。
フランチャイズに加盟すればブランド力のあるモデルハウスの展開が可能
ただし、モデルハウスを建てたとしてもデザイン性や性能面で優れていなければ顧客の集客は難しいでしょう。モデルハウスに訪れるユーザーは、目で見て体で体験し、その家の良さを実感することで購買意欲が高まるため、ワクワクできない家には訪れてきてくれません。
もし、自社の商品力でそこをまかなえない場合は、フランチャイズという選択肢を考えてみてはいかがでしょう。フランチャイズが独自で展開しているブランドがあり、デザイン面や性能面でも顧客を魅了し、集客性に優れているというメリットがあります。
もっと手軽に集客できるバーチャルモデルハウス
常設型にしろ売却型にしろ、モデルハウスを建てるには手間やコストが発生してしまいます。もしここに時間や予算をかけられない場合は、バーチャルモデルハウスという選択肢があります。
バーチャルモデルハウスは、カタログや動画、VRなどの先進技術を使って集客を行い、効率的に集客ができるというもの。一棟の家を建てるよりも時間もコストも抑えることができるため、多くの工務店に支持されているのです。
集客効果をアップさせるにはモデルハウスとその他ツールの掛け合わせが必要
集客手段はモデルハウスだけではありません。より集客効果をアップさせるためには広告作成や、マーケティング、SNS運用、営業力強化(人材育成)など、多角的な戦略が必要となってきます。
以下のページではこれらの要素をすべて提供してくれる住宅FCをご紹介しています。集客をはじめとする工務店経営にお悩みの方は、ぜひ一度チェックしてみて下さい。