住宅フランチャイズに向いている5つのタイプとは
さまざまなメリットが得られる住宅フランチャイズ。経営課題に悩み、加盟を検討している中小工務店も少なくないでしょう。しかし、住宅フランチャイズはどんな企業にもおすすめできるわけではありません。ここでは、住宅フランチャイズに向いている企業について解説します。
住宅フランチャイズにはこんな企業が向いている
施工力には自信がある工務店
地域密着で長年実績を重ねてきた中小工務店では、技術力に自信があっても、商品力や営業力、アピール力などに不安をお持ちのケースが少なくありません。日々の活動に追われて、商品を開発する時間的な余裕もコストもない、マーケティングやブランディングに取り組む時間もない、というのが正直なところでしょう。
そういった企業には住宅フランチャイズがおすすめです。加盟することで、本部が開発した魅力的な商品を扱えるようになり、施工力を武器に安定した経営が行えるようになります。
本格的に売り上げを伸ばしていきたい工務店
フランチャイズに加盟するメリットは、ブランド力や商品、営業ノウハウや販促ツールなどをそのまま使えることです。また、全国ネットのスケールメリットと独自の流通システムなどを活かして資材を調達したり、業務効率化や管理ツールなどを活用して、売上増はもちろん、コスト削減や職場環境の改善も行うことができます。
フランチャイズによっては蓄積したノウハウをもとに経営アドバイスなども行ってくれるため、経営者の良き相談相手・外部パートナーとなって事業拡大をサポートしてくれるでしょう。
事業継承タイミングの工務店
「先代の時は仕事が取れていたのに、代替わりしてから仕事が激減した」「代替わりをきっかけに、社内整備をしたい」「先代は紹介中心だったので、営業ノウハウが蓄積されていない」「時代に合わせてホームページやSNSで情報を発信しているのに効果がない」など、事業承継後の工務店経営に悩む2代目社長にもフランチャイズがおすすめです。
住宅フランチャイズなら、自社で開発コストをかけたり、営業ノウハウを蓄積しなくても、安定経営に必要な要素が詰め込まれたツールを一式で獲得することが可能。経営経験が少ない2代目社長でも、時代に合わせた企業経営を行うことが可能です。
下請けから脱却したい工務店
下請け会社は、自社で集客をしなくても仕事を得られる一方で、元請け業者の業績に左右される・突然仕事がなくなるリスクがある・将来の予測が立てづらい、などさまざまなリスクを抱え、常に不安定な経営を迫られています。
こうした状況から抜け出したい企業にも、フランチャイズはおすすめです。フランチャイズなら、長年のノウハウや実績に裏打ちされた商品や営業ノウハウ、販促ツールなどを網羅的に獲得することが可能。短期間で下請けから脱却し、自社で集客や顧客獲得を行えるようになるでしょう。
これから住宅業界に新規参入する不動産会社
分譲住宅中心で展開していた不動産さん会社や、リフォーム会社、インテリアショップ、外構工事業、水道設備工事業など、住宅業界では異業種からの参入が増えています。注文住宅業界での経験が浅く、ブランドがまだ認知されていない企業が短期集中で業務を拡大する場合にも、住宅フランチャイズ加盟がおすすめです。
長年実績があり、独自のオペレーションなどが確立してしまっている工務店では、フランチャイズのルールや手法を受け入れられない場合もあるようですが、新規参入なら0からフレキシブルに対応することができます。住宅フランチャイズが構築したオペレーションやノウハウを有効に活用することができるでしょう。
まとめ
ここでは、フランチャイズに向いている企業について、5つのタイプをご紹介しました。
フランチャイズ本部を使いこなして、売り上げを伸ばしていくためにも、重要なのは本部選びです。本部を選ぶ際には、工務店経営においていまどういった点に課題を感じているのかを整理することが重要。その上で、それらの課題を解決してくれるフランチャイズ本部を見つけていきましょう。