住宅FCとVCの違いは?どちらがおすすめなの?
FC(フランチャイズ)とよく似たシステムに、VC(ボランタリーチェーン)があります。ここでは、FCとVCそれぞれの特徴やメリット・デメリットなどについてご紹介します。
住宅FCとは
住宅FCとは、本部と加盟店がフランチャイズ契約を結ぶことで成り立つ仕組みのこと。本部が運営方針の決定や加盟店募集を行い、開発した商品やノウハウを加盟店に提供します。
住宅FCに加盟するメリットは、本部が開発した家づくりが可能になることや、集客・営業ノウハウなどを提供される点。また、広告への出向やシーズンごとの販売促進企画なども本部が行ってくれるため、加盟店側は手間を抑えて集客や経営を行うことが可能です。
VCとは
VCとは、同じ目的を持った複数の加盟店が自発的に集まって本部を設立し、運営している組織形態のことを指します。商品・資材・設備などの取引や販売戦略の構築などは本部が一括して行いますが、各加盟店の運営は独立性が尊重されます。
FCは本部と加盟店の関係が同じ理念を共有する共同体で、VCは自由意志の気の合う共同体。加盟店それぞれが共同出資して本部を結成するので、本部が主導するというよりも、仲間同士で情報を共有したり、助け合ったりするような関係性です。
VCに加盟するメリットは、設備投資、商品・資材などの仕入れコストを抑えられること。本部が一括して調達するため、個別に発注するよりもリーズナブルな価格で仕入れることが可能です。
住宅FCとVCの違いまとめ
商品・集客・経営などをまとめて解決したい工務店はFC
本部が開発した家づくりや工法、集客ノウハウなどを獲得できるほか、高い知名度やブランド力活用することができる住宅FC。本部は加盟店が売り上げを上げることで利益が出る仕組みのため、加盟店の売上アップをとことんサポートしてくれるなど、手厚いサポートを期待することができます。
そのため住宅FCは、自社の商品に自信がない工務店や、集客・経営といった点に課題を抱えている工務店、注文住宅業界への新規参入を考えている方などにおすすめ。
仕入れコストを抑えながら自由に経営したい工務店はVC
一方でVCは、経営に自信がある人や、主体性が高く自由に経営を行いたい人にぴったり。なぜなら、VCでは本部と加盟店との関係性は同列。加盟店のみの判断で取り扱い商品や仕入れ先を決定できる上、戦略の立案なども独自に行うことができるからです。
加盟店同士の横のつながりが強いVCなら、資材の仕入れを低コストに行いたい方や、他店がどういうシステムを導入しているのかといった情報を得て、工務店運営に生かしていける方などにおすすめ。
ただし基本的にVCでは、本部側が商品開発や集客へのサポートを行ってくれたりはしませんので注意が必要です。
まとめ
ここでは、FCとVCに関する基礎知識やメリット・デメリットについて解説しました。大切なのは、それぞれの特徴を知って、自社の課題に合ったチェーンに加盟すること。同業他社と情報共有を行いながら、ピンポイントの課題解決にフォーカスしたい方はVCが、大手の商品開発力や集客ノウハウ等を利用して、複数の課題解決や工務店業そのものをボトムアップしたい方にはFCがおすすめです。
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