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なぜ今、平屋市場が伸びている?工務店がとるべき策とは

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かつては「シニア向け」といったイメージが強かった平屋住宅。しかし近年、お洒落でデザイン性の高い平屋が増えたことで、その市場は右肩上がりに拡大しています。なぜ今平屋ブームが起きているのか、その理由と、今後の平屋市場について解説します。


平屋の着工数は伸び続けている


政府の統計によると、新築住宅着工数は2000年ころから下落しており、2009年には約79万戸まで下落。2021年も86万戸ほどと、1997年の約139万戸に比べて6割ほどにまで落ち込んでいます。

一方で、平屋の着工数は右肩上がりに上昇。2011年の約2,8万戸から2021年の約5,5万戸と、約2倍に増えています。

年々増えている状況を考えても、今後さらに伸びていくことが予想されます。第二の住まいを建てたいシニアの方、老後を考えて家づくりをする方はもちろん、近年では子育て世帯や一人暮らしの方、夫婦のみの世帯など、幅広い層から注目されています。

※参照元:e-Stat「建築着工統計調査 住宅着工統計 時系列表 」

 

なぜ平屋ブームが起きているのか

少子高齢化

かつての日本は、一つ屋根の下、大家族で暮らすのが一般的でした。しかし、近年核家族化が進み、世帯構成は大きく変化。現在では子どもと親世代のファミリー暮らしが一般的で、さらに子どもが巣立った後は、高齢夫婦二人で生活するのが当たり前になっています。このため、わざわざ大きな家を建てる必要がなくなっているのです。

また、平屋には、階段がなく、楽に建物内を移動できるというメリットがあります。家全体に目が届きやすく、子供や高齢者、ペットにとっても安全。年を取ると特に、階段の上り下りがキツくなるといった観点からもあらかじめ段差のない平屋住宅を建てる人が増えています。

若い世代がコンパクトな住宅を希望し始めている

若い世代にとっても、平屋の住みやすさは人気。「ミニマリスト」という言葉があるように、若い世代の中には、物を極力少なくし、シンプルな生活をしたいと考える人が増えています。ムダに広い家を建てるより、自分たちに合ったサイズの家を建てたいと考えているようです。 

また、掃除も楽に行える点、耐震性が高い点、2階建てに比べて丈夫につくるための制約が少なく、デザイン性が高い点も注目です。平屋に中二階を設けたり、天井を張らずに屋根勾配や梁を見せたりすることで、開放感のあるカッコイイ住まいを実現することが可能です。

 

今後も平屋は伸びると予測される

少子高齢化はますます進行

今後、少子高齢化がますます進行し、少人数世帯が増えるのは避けられません。子供部屋が不要になったシニア層に加え、核家族や一人暮らし、二人暮らしといった世帯も増えるなかで、平屋の需要は今後も高まっていくでしょう。

 高さを抑えた平屋では、2階建てに比べて空気環境のコントロールがしやすく、屋根面積が大きいため、太陽光パネルを搭載しやすい点などもポイント。ヒートショックの発生を抑制する快適な温度環境の住まい、光熱費が高騰している中での省エネな暮らしも可能。

大手ハウスメーカーでは太陽光発電システムをふんだんに搭載したZEH仕様の平屋などを続々と提案。平屋専門のブランドも現れるなど、平屋市場が活況を呈しています。

テレワークにより地方の広い土地を活用できる

コロナ禍でテレワークに対応する企業が増えたことも、平屋の需要増に影響を与えています。毎日の通勤の必要がなくなったことで、都市部から郊外への移住を検討する人が増加。郊外で、2階建てよりも広い土地面積を必要とする平屋を建てやすくなっているのです。

また、平屋の開放感も魅力的。テレワークやステイホームで在宅時間が増加する中で、天井を高めに設置できて換気しやすい間取りや、家と外(庭)をシームレスにつなげる間取りなどが人気を集めています。今後、土地は余る方向に推移すると見られています。平屋が建てやすい土地も増え、平屋需要はさらに伸びるでしょう。

 

平屋住宅のプランを構築したいなら 

すでに、大手メーカーを含む各社では、平屋の受注率が高まってきています。平屋専門の部門を立ち上げる住宅会社や、平屋に特化したブランディングを行うビルダー、平屋オンリーの分譲地や期間限定の展示場などもあるようです。

こうした状況の中で地方の中小工務店が選ばれるためには、ただ平屋を建てるだけでは不十分。+αの魅力を持った、訴求力のある平屋住宅プランが必要です。そういったプランの開発は売り上げを伸ばす大きなチャンスになるでしょう。

しかし、「日々の業務が忙しくて商品開発ができない」「魅力的な商品開発の方法が分からない」という工務店には、住宅FCへの加盟がおすすめ。住宅FCなら、デザイン性の高い平屋はもちろん、機能性・快適性にも配慮した魅力的な商品プランを多数提供してもらえます。

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まとめ

住宅市場で大きな注目を集めている、平屋について解説しました。少子高齢化やコロナ禍の郊外移住、若者の意識の変化などにより、平屋の人気が高まっています。2階建住宅よりも耐震性が高く、設計度が自由な点、以前よりもオシャレな平屋商品が増えたことなども、人気を後押ししている理由でしょう。

集客・成約率アップを目指すなら、平屋商品の開発にぜひ着手してみましょう。もし時間やコストの面で開発が難しいなら、住宅FCに加盟するのも一つの手段。ロイヤルハウスなら、グッドデザイン賞受賞の商品をはじめ、ニーズやトレンド、変化する住宅市場に対応した平屋も自社商品として扱うことが可能です。

こちらのページでは、工務店が抱える課題別に解決方法をご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

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